廃園跡地

言いたい事を言いたいまま!

ナルト。


  少し前にナルト読了した。色んな所で聞くように、後半の敵二転三転や、オビトが世界征服に執着する理由の薄さやサスケが突然火影を目指し始めたりと最後の方はめちゃくちゃだったけど、終わっちゃうとラストスッキリしたというか、何故こんな終わり方なのにあたしはまだナルトを好きでいるのかと考えた。

  それは結局ナルトが少年漫画として連載開始してから、ずっと少年漫画としてナルトはブレない、諦めないど根性忍道を貫いたからなんだと思う。最後は色々雑なんだけど、なんだかんだナルトはナルトを突き通したし、最後一応サスケと決着をつけたからだ。物語に対してキャラクターで見ると言うのが良いか悪いかはわからないけど、ストーリーは兎も角ナルトは少年漫画らしい主人公としてあり続けたし、ブレなかった。魅力的なキャラだった。キャラの魅力が変に捻じ曲げられなかった。だから好きでいられた。それは最近のワンピースを読むと余計わかる。

  ワンピースはとてつもなく魅力的な漫画だった。初期のルフィは折れない強い心を持っていた。でも今描かれているのはルフィの心情ではない。世界の動乱の流れの中のストーリーに過ぎず、キャラが細かく描かれていない気がする。キャラの感情が置いてきぼりになり、深く掘り下げられていない気がする。キャラクターの多さ。折角魅力的なキャラクターがたくさんいて、深いバックボーンやエピソードがあるのに、それらは掘り下げられることなく、シリアスな中に執拗に笑えるシーンを挿れて描いている。一人一人の見せ場を作れば作るほど、ごちゃごちゃして訳がわからなくなる。これはコナンの映画でも思ったけど、主要キャラは絞らないと話はあちこち飛んで言いたい事がサッパリ伝わらなくなり、何を言ってるかわからない物語になってしまう。今のワンピースはそれだ。あたしはサンジが好きだし今とても面白い所なんだけど、上記の理由に相まって、更に背景とキャラクターがごちゃごちゃ描かれて、読もうとすると頭痛がしてくる。キャラクターを少し太いペンで強調するわけでもなく、ごちゃごちゃした背景と一緒に描いている。ワンピースを観ると、鳥山明が如何に天才がわかってくる。描き込まれていてもごちゃごちゃせず、シンプルで見やすい漫画。

  話はナルトに戻るけど、兎に角ナルトの今は少ないザ・少年漫画って感じのキャラクターが魅力的だった。それ以外にも魅力的なキャラはたくさんいる。それはサクラだ。サクラちゃんは当初から可愛くないヒロインだった。内なるサクラがいたり、決して可愛いとは言えないのだけれど、そこが好きだった。どんな少年漫画でもヒロインはいつも可愛く完璧で、男性が求めるヒロイン像だ。しかしサクラちゃんの可愛くなさ、そして徐々に逞しくなっていくのはとてもリアルな女の子像に思えた。例えばワンピースのナミみたいなスタイルでもない。如何にも男が思い描く完璧なヒロインから程遠い。それなのに、サクラはサクラなりにナルト達を助けたいと強くなってきた。ここがあたしはすごく好きなのだ。あと可愛くないヒロインと言えばブルマくらいなもんだ。

  また言わずもがなのカカシ先生。イケメンなのに、強いと評判なのに、何故あんな小物臭がするのか?笑。
カカシ先生の弱さについてはかなり色々言われてるけど、致命的なのは圧倒的なチャクラの不足だろうか。写輪眼使うともう寝ちゃうイメージだし。千の術をコピーしたと言われても、カカシ先生が強く感じたのはvsザブザ戦位なもんで…敵がインフレしすぎたのか…。あとシカマル以上の知能みたいに言われてるけど、それが活かせた戦いを見た事がないような…笑。そして意外にツメが甘いのよね…強いという設定故に扱い辛かったのかもしれません。弱いが故にめちゃめちゃイジられてるよね…笑。

  ナルト最強と言えば、決してマダラでもなくオビトでもなく、やっぱりイタチなんだよね。冷静沈着で術も強いし。結局強いと言われてるカカシ先生より遥かに強くてカッコ良いイメージなんだよね…笑。

  あたしの中では強い忍ランキングは
イタチさん、次にミナトか自来也先生ってイメージかな。サスケは初期の方が強そう。ナルトはクラマがチートなんだけど、仙人モードは好きです。兎に角ナルトは中盤までは面白かったし、終わりはイマイチでもキャラクターが好きだから、面白いつまらない抜きで好きな作品だなぁと思う。ボルトも読んでみたいけど、主人公の息子の話ってシャーマンキングフラワーズ観てるとつまんなそうで怖い…笑。兎に角また岸本先生の漫画が読みたいです。