廃園跡地

言いたい事を言いたいまま!

三十路と結婚と家庭と子どもと


  去年のクリスマスイブで三十路になった。その日は確かお休みだった。彼氏は仕事。独り三十路なんて寂しすぎると思って実家へ帰った。別に自分の誕生日を特別に感じる事なんてもう随分なかったけど、節目の三十路に、クリスマスイブという賑やかな夜に独りなのはちょっと耐え難いなぁと思った。そんな話を職場の先輩に話したら、誕生日なんてもう何年も独りで過ごしてるし、寂しいと思いもしないよとか言われちゃった。そっか、あたしは基本誕生日がイベントだから独りになるの回避してきてたんだ。必ず彼氏か家族と!その夜は彼氏も帰ってきてくれてケーキをお土産に持って来てくれたのだけど。

  三つ子の魂百までとはよく言ったもので、三十路だからって何かが変わるワケではないけど、何となくどう生きていくのかだけは漠然と見えてきた気がする。多分何かをしなければこのまま終わるだろうし。いつも何か事を起こすなら自分がまず真剣に立ち向かわなければ何も起きない事ももうよく分かった。

  あたしにver.があるとしたら、メンヘラで弱くて優しかった20代前半、そして今は冷たい人間になった後半。あたしは何か環境が変わらない限りは後半のver.で生きて行くと思う。段々何も感じなくなって面の皮も厚くなって鉄面皮になって逞しくなって、図太くなって。引き返すことも出来ず、知恵もついて、その知恵や経験も邪魔をする事があったり。歳を取るのが楽しいかと言われたら、楽しんでない人達をたくさん見てきたから、きっと楽しくないのかもしれない。


  結婚についても。この前彼氏のお母さんに会った。彼氏は全然親に連絡とらないらしく、その原因が結婚の事を言われるのが嫌だかららしい。情けないなぁと思った。逆にお母さんはあたしの事を心配してくれていて、あたしの親にも申し訳ないと言っていた。うちの親は何も言ってないけどネ。彼氏に年内だとか言ってくれたみたいなんだけど、親に言われて結婚するのってどうなの。相手の親に心配かけるの悪いから結婚しないってのも難しいけど。そんなんで結婚するの?お前の意思はないの?って思う。そんなんで結婚するならしたくない。慎重すぎる性格ゆえだと思うけど、正直結婚もだんだんどうでも良くなってきたんだよなぁ…。

  後輩も念願叶って婚約してた。そういうのを聞くと、なんで他人はあんな簡単に事が運ぶのだろうと羨ましくなる。その反面本当にどうでも良くなったりする。わざと断って苦しめてやりたくなる。最近は手に入らないから、そういう未来を思い描くのをやめた。別に他にもやりたい事はあるし。そういえば山口智子が子どものいない人生を語ってたなぁ最近。話題になっていた。生い立ちから子どものいない人生を望んでた山口智子。幸せになれない、してあげられない、考えられないって人もいるのに、なんで赤の他人はほっとけないのだろう。中には不妊症で出来ない人もいるし、あえて作らない人もいる。5時に夢中で、未婚の若林さんも兄弟に未来の納税者を育ててないと言われたらしいけど、そいつが将来納税するかなんてわからんし、そういう言い方はないなぁと思う。お前はたまたま種があっただけだろうと。野田聖子みたいに子どもがあんなんなってまで産むなんて完全に親のエゴだし、二十歳に親の介護させるような年齢で産むなんて幾ら欲しくても信じられない。子どもはやっぱり授かるもの。いなきゃいないで仕方ないし。別に欲しくなきゃ作らなくて良いし、そういう生き方を否定される謂れはないわ!!!誰かに迷惑かけてる訳じゃないし、第一貧困で産めないとか、仕事と両立出来なくて産める機会逃したとかだってあるし、それらを個人の選択は別で起きた事を、個人の所為にするのはあんまりだ。良い加減子どもを持てば幸せになれるっていう考えから目を覚ませと思う。幸せの1つではあるしそれは否定しないけど、産めない産める色々あるわけだし、子どもがいて当たり前って考え方も変わっていけたら良いと思う。税金どうのいうのなら仕方ないから独身税でも導入するか、既婚者から税金免除してあげれば良いじゃない。保育園もなくて日本死ねなんて言われてる世の中でどうしろって言うのよって人はたくさん居る。捨て石になんかなる必要ないし、胸張って生きようよ。

  そう言えば姪っ子のお宮参りに参加してきた。弟はすっかりお父さん。姪っ子はあたしを見ると笑う。うー可愛い。あたしと気が合ってるんだもんねー。新居にもお邪魔したけど掃除が行き届いてすごく綺麗で心地良い!まるでモデルルームですわ。都心からはかなり遠いけど駅近で、ご近所さんも優しく、長閑な場所で、あんな絵に描いた様なアットームで幸せな一家を見ると、なんか満足しちゃったわ。とてもじゃないけど、あたしにあんな家庭が作れるとはまだ思えないし。羨ましいけど何より姪っ子が良い環境に恵まれて、お母さんも優しくて美人で、良かったなぁと思ったねつくづく。