廃園跡地

言いたい事を言いたいまま!

良い事をするという事


  いい事をするって事がどんな事か今日思い出した。

  いい事をするというのを馬鹿にしていた。昔はそうじゃなかったのに、今は馬鹿にしていた。偽善だとか、クサイとか。

  今日たまたま駅で女性が落し物をした。それが目の端に入った。一瞬迷ったけど拾って追いかけて渡した。相手はお礼を言った。喜んでるワケでもなく割と普通のお礼。なのにあたしは感心した。その行動に出た自分にだ。日頃から人嫌いで、会う奴会う奴苛立たしいし、消えてしまえば良いと思ってるのに、咄嗟にそんな行動に出た自分はまだ人間としての部分も、倫理もちゃんと残っていたのだ。そして、大した事じゃないのに、人の役に立つ事って良いなって、自分が誇らしくなれる感覚を思い出した。その気持ちをずっと忘れていた。仕事場でもイライラしてたし、人に親切にしても損をしたり、不愉快になったりする事が多いからだ。でも、人の役に立つ事は、人の為にしてるんじゃないんだ、自分を誇る為の行為なんだなと今日気づいた。

  自分を誇れるか?そんな事すっかり忘れてた。大人になるって怖い。毎日ルーティンで、毎日ループしてる様に錯覚する。今のあたしに誇れるものなんてない。心に花を植える行為は大切だ。その花は誰よりも自分の為に咲く。自分の為に咲かせる。人の為に強要されて偽善にもならん親切なんかそりゃ苦痛だわなぁ…。