廃園跡地

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春画展へ行ってきた!


  今日は春画展を観に行って来た!
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  春画展とは、日本の風俗春画を集めて展示したもの。春画とは平たく言えばエロい絵の事。しかしこの春画は、日本を代表する画家?がたくさん描いている。葛飾北斎狩野派とか。ごめん、日本画詳しくないから多分。

  歴史的なものが好きで、作品を見てたりすると度々登場する春画。エロをこよなく愛する身としては春画見てみたい!しかも!春画展は一時期話題になってた!イギリスでは成功をおさめた春画展。しかし展示するのも一苦労。春画はポルノなのか芸術なのか揉めた事もあった。日本国内でもなかなか展示会場が見つからず、永青文庫でやっと展示が決定したのだ。イギリスで話題になっていた時から見たくて、先日四ツ谷駅で大きな広告を目にしてから行こうと決めていた。

  春画は庶民の楽しみや嫁入り前の娘に性を教える教科書としても使われていたようだ。春画は西洋の絵画と違い、まろやかな美しい裸だけを描いてはいない。露骨に飛び出した性器が描かれている為、ポルノと呼ぶ人もいるだろう。庶民の間ではそういう形で広まっていた。しかしそこに描かれているのはポルノだと言い切れるものではない。庶民の文化や性事情、性の歴史や文化を紐解く事が出来るのだ。そして世俗的なこの春画は海を渡り多くの画家に影響を与えてすらいる。
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  永青文庫のある早稲田に今日は出掛けた。レトロな路面電車に揺られて。早稲田で下車し、リーガロイヤルホテルを目印に歩く。早稲田って初めて来たけど、華やかな早稲田大学のイメージとは裏腹に庶民的な感じの街だ。とはいえ目白通りあたりしか歩いてないのでわからないけど。永青文庫は坂を越えた先にあった。川が流れ、なんとも風流で静かな場所で大変気に入った。永青文庫前の急な坂には名前があって、看板に記載あったけど、忘れた…。
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  永青文庫は坂を越えた先にあった。案内の方がいらっしゃったので、外観を撮影するのは、はばかれたが、歴史ある建造物だ。明治ぽい。館内は床に赤い絨毯がひかれて、レトロな階段が続いていた。永青文庫は決して大きくはないが素敵な建物だと思う。レトロが好きな方は気にいるだろう。4階からの展示という事で4階から見始めた。

  最初から生々しい性交を描いた、陰部モロ出しの春画が展示されていた。ドスケベなのでじっくり見たい所だけど、男性も多かったし、若い男性が近くに居たので、女ソロの身としては少し、いやかなり恥ずかしい。歴史的なものを見る目で見ながら…やっぱり恥ずかしい。そして春画はその位モロなのである。リアルに描かれた男性器をありありと見つめる。うーん、素晴らしい。衆道を描いた作品もあった。そっちもたくさん展示して欲しいなぁー。

  驚いたのは上手い絵師になればなるほど情緒的で臨場感があり、愛を感じるという所だ。イギリスで春画展が成功をおさめ、受け入れられた理由の一つに、愛し合う2人の姿を臨場感をもって描かれたという点が挙げられるとニュースで読んだ。例えば女性が嫌がる描写がなく、女性もまた喜んで男性を受け入れているのだ。そこに性的な暴力性はなく、愛だけが残されている。

  最近の同人誌なんかは絵が本当に上手いのだけど、そういうのはこの春画がから来てるんじゃないかと思う。例えば線。愛し合う2人の線を、黒ではなく柔らかな色で描いたり、女性の体を桃色の線で柔らかく描いている。黒で縁取ったりはしない。また雑な春画は女性の表情が同じだけど、臨場感ある春画は女性が目を閉じている。そこに深い快感や喜びを感じ取れる。まつ毛まで細かく描かれているのだ。

  春画も段々普通のものでは売れなくなってくるらしく、髑髏と性交をしている絵もあった。驚いたのは葛飾北斎による蛸と海女。蛸に襲われる海女だけど、まんざらでもないように快感を貪っている。ここに触手文化の起源を見た気がしてしまう。日本人はやはり昔から性に貪欲だったという事なのか。葛飾北斎が蛸と海女を描いたのだから…後世の同人誌に触手モノが出てきてなんら不思議はないのである…。

  展示されている春画は年を経てストーリー性を持って生まれてくるものがあるようで、その一部が展示されていた。訳されたものを見たけどまんま絵のある官能小説なのだ。見ていて赤面してしまいそうな内容で大いに読みたいのである。

  春画展で1番気に入ったのは、月岡雪鼎だ。他にも気に入ったものがあったけど、失念…。月岡雪鼎は名前も印象深かったけど、描く春画の女性が美しく官能的で、快楽に満ちた表情が印象的だったし、素晴らしく感じた。絵の上手さだけじゃなく表現も。

  庶民のエロ本春画も年代によって異なり勉強になったし、楽しかった。残念ながら18未満は入館出来ないけど、お勧めだ。その他お気に入りは、精子まで描かれたものも。あと昔の人でもク⚫︎ニするんだなぁと思った。昔の人がどんなセックスをしてたかもわかって面白かった。そして春画は情緒があるんだよなぁと思う。

  帰りにグッズを見た。Tシャツとかバッグは所持がなかなか厳しい。一応陰部は隠してあるけどね…。でも春画パンツは欲しかったなぁ。手持ちがなくて残念。とても楽しかった。クリスマス前までやってるし、内容もまた一部入れ替えるとの事らしいので、また来たいなぁ。カップルで来ても楽しめると思う。