廃園跡地

言いたい事を言いたいまま!

記憶、生き方


  少しの間に色んな事がありました。6月は新卒の教育を任され怒涛の様な一ヶ月だった。自分の時間も何も持てないほど残業し疲れて帰ってきてどろどろになって眠った。

  日々の生活で何かを考える余裕もないイライラした生活。

  つい先日は健康診断の結果が帰ってきて血液検査で引っかかった。どうもメタボらしい。地味にショック。数値見る限り、結構前からメタボだったけど、偶然やった血液検査でわかったのだ。見た目だけじゃわからないね。なので一昨日からハードなダイエットが始まった。空腹に慣れる事にしている。ついに食べるという快楽すら奪われてしまった。仕方ない。

  久しぶりにカラオケに行って林檎を歌った。懐かしくて仕方なかった。思い入れのある2ndアルバム。そしてあの頃の事をたくさん思い出した。最初の彼氏の家まで行く途中の事、次の彼氏の家まで行く途中の事、家で独りで泣いていた事。夜の街灯、街、車、静寂。あの頃のあたしには、考える時間も余裕も孤独もあった。孤独が苦しくて仕方なかったのに、自由に思える。今のあたしは孤独と無縁ではあるけど、これで良いのかいつも考えている。何か違う気がする。皮を被っている気がする。ああやって孤独な生活の方が性に合ってるんじゃないかって感じる。そもそも人と生活なんて出来ないんじゃないかって感じている。

  彼氏は浴びるほどの愛を、言葉や態度で伝えてくれるけど、伝えてくれるのに、あたしはたまに嫌悪してしまう。言わなくてはならない台詞を誘導されてる気がする。したくない事もしなければならない。なのに心は満たされた気がしない。そもそもあたしは今人に気を使えない。彼氏が同居してるただの家族に成り下がってる。何かの綻びが生まれたら、別れてしまう気がする。怖い。幸せなのに、それが似つかわしくない気がしてしまう。今別れたら一生後悔する気がする。

  何の為に生きているのだろう。その問いも忘れてしまっていた。もう何の為だって良い、日々を生き抜く事で忘れてしまっている。でも人は自分の為にしか生きられないんじゃないかってあたしは思ってる。レゾンデートルなんて久しぶりに考えたのに。あたしにはずっと答えはない。それを欲する事も忘れてる。孤独な時こそ多くを考えていたのに。どうやって生きれば良いのか忘れてしまった。