廃園跡地

言いたい事を言いたいまま!

早く人間辞めたい


  ぼうふら踊りを読んだ。途中でタイトルの意味がわかってしまった。静かにも痛々しい中年女性。思い込んで滑稽な踊りをしてしまう。鬱陶しい部類の女だろう。1度人の期待や媚に応えるとずっと応え続ける羽目になる事を言っている様だった。あたしも外面だけは良いので、共感する部分があった。女の審査員に言われた台詞と男の審査員との違い。女の中身を正しく見抜ける異性って難しいのかもしれない。それとも女流作家ならではの体験や感性なのだろうか。静かで痛々しくて存在感のある一作だった。

  あたしも外面だけはやたらに良い。色んな理由があるんだけど。

  結局嫌われたくないとか、良い人と思われたいんだ。言い訳をプラスするとしたら、本当のあたしを知られたくない。知ったら皆離れてく。

  あたしは人を愛せない人間なんだと、わかってきた。それは、愛を信じてないからだ。人を信じないからだ。いつか裏切られる。色んな経験の果てに猜疑心を消す事がもう出来なくなってしまった。なのでどう、人を愛して良いかわからん。わからんから…悟られないようにせめて、フリだけする。愛し方がわからないならわからないなりに、愛するつもりだ。悲しくなるけど仕方ない。

  今日はドロドロだった。仕事が忙しくてサビ残2時間。また新人の教育係りになっちまい、自分の仕事が終わらなかった。

  マンシンソウイって言葉が嫌いだ。響きが嫌いだし、マンシンて、満たされた身じゃん、どこが傷だらけなんだよ。なんかムカつくんだ。でも今日は四字熟語で表すなら残念ながらマンシンソウイとかいうヤツだろう。

  後輩は、幸せを求めるのを辞めたら、楽になったって言ったけど

  幸せって何だろう。人によりけりだろうけど

  あたしは面白い人間ではないから、例えば風俗嬢になる決意なんて出来ないし、セフレを作ったとしても、手に入らない擬似的な愛はキツい。そんなものを持ってられない。だからお前なんか面白い事言えよって言われても、あたしの中からずっと溢れ出てる言葉はずっと一つだけなんだ。



  「早く人間辞めたい」

ディオ様かよっ!