廃園跡地

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23分間の奇跡


  23分間の奇跡を読んだ。この本の著者はジェームズクラベル、青島幸男訳。

  とても奇妙な本で不気味に溢れている。しかしこの本に描かれている事を恐ろしいと思う必要はない。これは日常的に世界中で行われている事に他ならず、教育とはそういうものであるからだ。

  洗脳が怖い?散々教育を受けてきたのに。しかし受けてきた教育を全て正しいと思って生きている人はいないだろう。教育とは考える物の物差しに過ぎず、教育を全てとは思わない。だって生きて行くうちに多くの矛盾にぶつかり、本当の事や割り切れない事を学ぶからだ。あたしはそれを知っているし、怖い事とは思わない。頭があり考える自由があるからだ。それ独裁国家にいなければの話ではあるが。あたし達にはある程度の基準は必要である。人が定めたものがなければ、どうなるか。教育とは考える力を育む知識を教える事に他ならないが、線引きは難しい。しかしこの物語では洗脳という程の強制性はない。子どもには心で考える自由が残されている。扇動されやすいというだけである。これだけを読んで教育は怖いとするのは余りにも馬鹿げている。


23分間の奇跡 (集英社文庫)

23分間の奇跡 (集英社文庫)