廃園跡地

言いたい事を言いたいまま!

彼氏とのこと


  ぎっくり腰になってからの営みには痛みが伴うようになってしまった。前ほど乗り気でやる気にならない。まるで体が生娘に戻ってしまったみたい。あの頃の様に、性についての探求心もないから、痛みを我慢してまでとは思えない。

  久しぶりにあると彼氏は嬉しそうだ。嬉しいか聞かれて答えに窮する。嬉しいか嬉しくないか。もうあたしにはわかんなくなってしまっていた。あたしは、彼氏をあいしてないのかもしれなかった。でも余りに不誠実だから別れろと言われてもそれは承諾出来ない。切り離せない程大切な存在だからだ。そうだ、愛してるか愛してないかもう分からなくとも、彼が嬉しいのはあたしの喜び。それで良いじゃないかと思った。正直もう性行為をしたいとかよく分からないのだけど、じゃあ相手が誰でも良いかって言ったら違うんだ。彼じゃなきゃいけないのか分からないけど、彼じゃない相手は嫌だと思う。酷く曖昧で歯切れの悪い回答で申し訳ないけど、後輩が言ってくれた様に、シンプルで良いんだ。一緒に居たいから一緒に居る、で。愛が何かとか、愛が在るかとか聞かれたらもう混乱してわかんなくなってしまう。でもそんな難しい事じゃなくても

  ブルーハーツの歌で1番好きな歌詞がある。リンダリンダの一節。愛じゃなくても、恋じゃなくても、君を離しはしない。この歌詞がすごく好きだ。その気持ちはあたしの中にあるものに似てる気がする。ラベルをつける事が出来なくても、大切に思ってる事は変わらないし、逆にどちらに当てはまらなくても、離さないし離されたくない。相手との関係性で愛とか恋とかラベルを貼る。そういうラベルがなくてもあたしは離さないし、離されたくない。

  それで良いのかな。定まっていない感情に名前を無理矢理つけて、世間の回答と乖離したからって離してしまうより良い筈だ。ずっと答えが出ない気がするけど、離したくないのだから仕方ない。