廃園跡地

言いたい事を言いたいまま!

水洗トイレ


  先輩達の破局は、あたしにも波風をたてた。いつか別れるだろうと思っていたけど案外早くその時は来た。互いの違いを埋められなかったらしい。互いの違いを埋める。聞いていればお互い様だった。先輩は求めていたのに、相手の裏切りを知って気持ちが濁ってしまっていたし、相手は相手で最初から先輩を1番に思っていなかった。客観的に見れば、ただ独りが嫌なだけに見えた。誰も愛しちゃいない。

  というか彼女はメンヘラそのものだと思った。自分に気のありそうな男にヘラヘラする。愛されてないとわかったら次の花の蜜を吸いに出掛ける。朝方酔って会いたいと泣く。メンヘラそのものではないか。そばに居てくれれば誰だって良いのだろう。その証拠に、誰もそばにいない。

  お互いが違い過ぎるなんて今更だ。だって、生まれてから出会うまで環境が違うのだから。それを認めたり、寄り添うのが恋人だと思うのだけど、話を聞けば単なる我儘な女なのだ。好き勝手やって最後は悲劇の女王気取りだ。メンヘラだ。似てるせいか反吐が出る。

  険しい顔をしていて、話し掛けるのを躊躇われた。どんな女も最後同じ様に豹変して別れた、或いは本性に気づいて別れたと言う。あたしは尽くすタイプなので、そういう終わり方を知らない。大抵ウザがられて捨てられるのがあたしのパターンだ。最初は求め合っていたのに、同じパターンで別れるというのは、やっぱり本人に問題があるのだろう。或いは見る目がないか。

  合う人間がいないなんて、いるわけないなんて断言してしまう今の気持ちはわかるのだけど、相手が悪かったとも思う。反省して次に繋げれば意味がある。だからそんなクダランことを思い出してしまうなら、連絡は絶った方がいい。メンヘラの話なんてこっちも聞きたくない。