廃園跡地

言いたい事を言いたいまま!

長い話、つぶやき、依存

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  最近モヤモヤしていることがあった。これは昔から変わらぬあたしの悪い癖だ。あたしは嫉妬心や独占欲が強い。問題なのはそれが恋人以外の人間にも向いてしまう、ということ。友達でもなんでもその人の1番になれないと気が済まない。厄介だ。そのせいで、人といつも上手くいかない。独占欲したり支配したくなる。それは多分あたしの中のボーダー或いはAC的な部分の一つなのだ。

  どうにもこうにも治せないし、誰かがいつもあたし以外と仲良くすると、あたしは必要ないと拒絶されている気すらしてしまう。そして、もう仲良くしない方がいいと距離を置くので自然と疎遠になってしまう。或いは、意地悪くなってしまって嫌われる。人にすぐ心を許し、相手を好きになってしまうのもまた問題なのだ。そして裏切られる。
  あたしの大切な人、あたしの領域に他人が踏み込まないで欲しいという子どもじみた考え。それでいつも失敗をしてるし、最近も同じことがあった。自分の中での考え方の問題なのだから、誰が相手でも同じ結末を辿るなら、あたし自身が何とか考え方を変える他ないのだ。治すならまた心療内科に行って、カウンセリングを受けるしかないと考えていた。

  あたしは仕事場で気が合うと思っている先輩がいる。でも先輩は余り好かれていなかった。仕事をしないからだ。あたしは仕事するペースが遅いだけでやってることをわかってはいたのだけど。それが人事異動で、皆に人気のあった仕事出来る先輩が移動し、全く仕事出来ない人が来た。先輩にスポットライトが当たり、やっていることが評価され始めた。そしたら途端に掌を返す人ばかりだった。あんなに馬鹿にしてた後輩も今や鈴鳴り声で先輩と会話をしている。先輩も満更でもなさそう。そんなのはどうだっていいと思いながら、先輩を理解してたのは自分なのにと片隅で思う。つい先輩に嫌な態度をとってしまう。

  嫉妬心は甘えだと読んだ。甘えだ。相手が自分を分かってくれる、大切にしてくれるだろうという甘えを裏切られたから起きる。期待してることが既に甘えだ。人を支配なんて出来るわけがないのに。

  依存心であると分かってる。あたしと先輩は別の人間で、別の他人で、先輩がどう生きようがあたしはあたしで、変わらずいなければならない。それが自立だ。親子や恋人でもないのだから。

  どんな関係でも依存のプロセスがあるらしい。第一話お互い優しくしあって、相手を好きになったり大切になる過程
第二は、お互い慣れてきて距離が出来てくる過程
親子関係でも、最初は赤ちゃんだから可愛がって世話をするけど、少し大きくなると、親も躾をする。でも子どもの方は親が前ほど優しくないと感じて寂しさを覚える。今のあたしはこんな感じなんだろうと思う。(ハートブレイクのステージ)
  そこから愛情を得る方法を覚えていくのだけど、(犠牲のステージ)良い子にすれば愛されると学習してしまうのは悲しいコトだ。良い子でなければ愛されない自分だと思い込んでしまうからだ。子どもは良い子だろうが悪い子だろうが、平等に愛されるべきなのに。

  良い子になって頑張っても、上手くいかない時もある。恋愛に於いては尽くしても鬱陶しいと言われ失敗したりすることが多い。そうするとそこからいかに愛されるかより、いかに傷つかないかを学んで学習していくようになる。ここからが自立への道らしい。

  自立初期は失敗を繰り返さなければ良いと、上手く出来るはずだと期待でいっぱいなのだけど、上手くいかない。そうなると、もっと傷つかないやり方を考えるようになり、今度は相手を支配しようという段階にくる。しかしそうなると相手も人間だし喧嘩にもなる。そういうのを繰り返し、上手くいかなければ、疲労感と無気力になり、もういいやとなってしまう。(デッドゾーンのステージ)
  人間関係の墓場みたいなってしまう。相手を変えれば次こそ上手くいくはず、と思っても、次は次で同じやり方を繰り返しているから、前より早くデッドゾーンのステージに辿り着いてしまう。しかしそこで諦めなければ、相互依存という次のステージに到達できる。そうなるとお互い信頼関係で成り立てて、素晴らしいステージ、らしい。

  デッドゾーンのステージを迎えた際、自分のやり方に拘らず、それ以外のやり方で突破すること、そこに答えがあるらしいのだ。本当はそこに到達しなければなない。それは多分ヤマアラシのジレンマと同じで、お互い傷つかない丁度良い距離が分かるって事なんだと思う。相手に執着し過ぎないからこそ、相手を大切に自由に出来る。多分あたしは、執着し過ぎなんだ、相手を信頼出来ないんだ。

  今のやり方を変えて執着し過ぎず、いかなければあたしは、デッドゾーンから抜け出すことは出来ないとわかった。




  あたしの態度が変なので先輩は、悩んでるのではないかと声をかけてくれた。勿論こんな悩みを知られたくはない。極めて個人的な事だ。先輩だってあたしに全てを話してくれるわけではないのだし。こんな恥ずかしい悩みはないと思ってる。あたしは、涼しい顔で、嫉妬なんて見せずに生きていきたいのだ。感じないのは難しいから。

  これ以上人を好きにならなければ、こんな執着心なんて生まれないのに、と思う。だけど少し話せばすぐ親近感がわいてしまう。これも、あたしが依存的だからなんだろうか。

  結局全てではないにせよ、先輩には見抜かれていたようだ。先輩も後輩の掌返しには気づいていたので安心した。気休めかもしれないけど、掌返しに不信感を覚えていたと言っていた。あたしは、掌なんて返さない。仕事の出来不出来だけで、人を馬鹿にしたり煽てたりなんてしない。あるのは人間として付き合って好きか嫌いかだけだ。上辺だけで対応決めるなんてイヤラシイ。セコイ。どうせまた、仕事出来る人がくれば掌を返すのだ。

  あたしはそういうことをしない自分をある意味信頼できる人間だと思えた。モヤモヤは晴れた。