モヤモヤお化け

  色んなコトを思う。自分の性質はどうにもならない。意固地な所は損するし、いけないんだと分かってるのに。あたしはあんな風に可愛くなれない。モヤモヤする。わざとらしく、作為的に思えてくる。揶揄する余裕があれば良いのに。だから殻を作ったり距離を作ったり、壁を作ったりする。依存してはならない。ヒトはヒト、あたしはあたし。顔色を伺う必要もない。

  彼女の過去に色んなコト、イジメとかあったのは分かる。微妙に話が噛み合わない。だからそれで虐めるわけでもない。でもいじめられていたのはなんとなく空気で感じた。大人の世界だから、そんな下らん事はしない。そんな下らん事をする奴は幾つだろうがするのだろうけど。

  だけど、あたしはそういうのを話せない。彼女が心開いたから話したのだろうけど、同情を誘ってる様に見えるのは、あたしが歪んでいるからだろう。あたしも同じか。可愛くなれないつまらない僻みだ。僻みってほどハッキリしたもんでもなく、モヤモヤって感じなのだけど、そして全てが作為的に見えるだけなのだけど。どう思おうが普通に振る舞う。

  ただでさえ面倒な性格のあたしは、益々厄介な女の複雑さをも背負ってる。こりゃ扱いづらいよね。