早朝雑記、おばの失踪

  風邪ひきました。

  人と上手くコミュニケーションがとれたらいい。寄ってきてくれる人とはとれるのに。自分からとりにいこうとしても、もしかしたら、こいつなにコミュニケーションとろうとしてるんだろうと思われたらなんか怖いとか思ったり。

  あれに似てるな。お洒落しようとしてファッション誌買おうとしたら、その顔で買うのみたいな顔されそうっていう自意識過剰ぶりに。

  あたしには1人おばさんがいる。父の妹。父の両親は既に他界してる。だから父にはたった1人の家族だ。でもおばさんは、消息不明だ。否、確か電話番号は知ってるのだけど、いつも留守電だし、法事にも来なかった。パーティに出席しないといけないなんて、多分嘘だ。

  おばさんは、ろくでもない旦那を寝取られ、旦那は外で子どもを作ってしまった。2人は離婚。おばさんだけ、新築の家を出た。可哀想な事に残された2人の子どものもとへ、後妻が来た。後妻は料理も作れないし、すぐ泣くらしく、旦那はおばさんとヨリを戻したがっていたらしい。おばさんは、生活力があったのですぐ生活出来た。社交的だし、仕事してるのが向いてる人だと思うし、テキパキしてる。

  でも祖母の葬儀以来会ってない。親戚のおばさんにとやかく言われるのが嫌なのかなんなのか、音信不通になった。でも分かってる。きっと独りになりたかったんだ。あたしもそうだったから。

  今までの人生を清算して再設計する。残された2人の息子はきっととても傷ついたろう。その2人とも連絡はとれてないけど、2人とも就職したろうから、きっと家を出たと思う。旦那が、もともと不仲とはいえ、家族をぶち壊した。あんなろくでもない人間なのに、好きになる物好きはいるんだ。あたし達の前では品行方正ぶってたくせに。

  妻が旦那の悪口を子どもに言うのは良くない。子どもも父を馬鹿にし始めるし、居場所がない旦那はこうなる可能性もある。

  おばさんは今もどこかで自分の人生を作ってるのだろう。もしかしたら他に好きな人が出来たかもしれないし、住んでたり再婚してるかもしれない。或いはまだ独りかもしれない。あの2人とちゃんと連絡をとってるだろうか。あの2人は、幸せになれただろうか。

  あたしは今朝漠然とその事を考えていた。父のたった1人の家族。妹。父はきっと諦めてるだろうし、どう思ってるかわからない。なんだか可哀想だな。