廃園跡地

言いたい事を言いたいまま!

臨死体験

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  今日祖母のお見舞いに行った。祖母はこの前痙攣が起き、その間隔が余りにも短く、長期続いたらしかった。今日行ったら薬のお陰か痙攣はおさまり、眠っていた。物凄い痙攣で、呼吸困難になっていたらしい。恐らく脳梗塞か何かだ。今は脳を休めてぐっすり眠っている。

  痙攣が起きる数日前は今までで1番意識がハッキリして、ハキハキと自発的に喋っていた。でも不思議な事を話していたらしい。

  自分はもうすぐ行かないといけないから、今までありがとう。迎えに来てる。綺麗な道を選んで行かないといけないから。少し遠い。邪魔になっちゃうから、居ない方が良い。もう行かないと。今までありがとう。

  祖母はハッキリそう言ったらしい。おじさんはそれをメモ帳に走り書きしていた。あたしは今日それを読んで涙が零れた。死の淵に立って感謝の言葉を言うなんて、心優しい祖母らしい。それを聞いたおじさんは不安になって、祖父の命日が近かった為、仏壇に手を合わせ、連れて行かない様にお願いした。

  その後痙攣が起きたが、なんとかおさまり、回復に向かっている。ただし意識がいつ戻るかはわからないようだ。

  あたしはそれ以外にも不思議な体験をしている。その日大学は休みだったし、弟と2人で入院した祖父の見舞いに出掛けた。祖父は全く話さないし、久しぶりに出掛けたのだ。その日も話しらしい話はせず、様子だけ見て帰った。その晩祖父は亡くなった。

  また父方の祖母も入院していて、度々お見舞いに行っていた。ある日祖母の兄弟が田舎から出て、祖母のお見舞いに来た。祖母に意識があったかはわからなかったけど、ずっと心配してたので、祖母も相当嬉しかったと思う。確かその晩に祖母は亡くなった。葬式では皆、兄弟に会えるまで頑張って、心残りがなくなったから逝ったんだと話してた。

  あたしは確信した。死後の世界は多分ある。よく臨死体験とか言われて、それも科学的に説明出来ると言われてるけど、やっぱり死後の世界はあるんじゃないかと思う。亡くなる人は多分突発的な死でない限り、自分がいつ死ぬか薄々わかるんじゃないだろうか。嘘か本当か、死ぬ間際の人に黒い影がついてまわるとか言うし。でもそれは多分死神というより、ご先祖様な気がする。

  人が亡くなる寸前は不思議な力が働く。それは虫の知らせだったり。今回の祖母の話も、吃驚した。やっぱり何かあるのだ。

  祖母は幸いにも後遺症も残らず、眠っている。いつ目覚めるかはわからないけど。でもあたしはたくさん考える。

  本来なら祖母がそう言った時、祖母が亡くなるべき時期だったのかもしれない。勿論、長生きして欲しいし、それは喜ばしい事をだけど、点滴を打たれ、無理矢理寿命を延ばしているとしたら、それは自然の摂理に反してるし、見ていて痛々しい。祖母が苦しいのは嫌だ。

  高度な医療が亡くなるタイミングすら、自由にはさせてくれない。何処までも頑張らないといけない。それに、ご先祖様が迎えに来て、道がハッキリ見えて、迷わないうちに行った方が良いとも思うのだ。もし道に迷ってしまったら…なんて考えは笑われるかもしれないけど、ちゃんとした世界に辿り着いて欲しいのだ。

  そんな話を母としていたけど、今生きてるって事は寿命じゃないんだよ、って母は言った。そうかもしれない。どんなに手を尽くしたって、駄目な時はダメだ。そして、人間はなかなか死なないのかもしれない。それならそれで良い!生きたからには、何としても元気になって貰いたい。