廃園跡地

言いたい事を言いたいまま!

大人の階段のぼる!


  眠い。

  自分の年齢を考えて最近、ファッション誌を見比べている。昔はパンクだとかなんだとかやってた。髪の毛ピンクにしたり金にしたり、メッシュ入れたり、楽しかった。でももうアラサー。いつまでもそんな格好でいられないと考えていた。KERAだってzipperももう買えない…。

  道で人とすれ違う。でも後姿でわかってしまう。その人の年齢が。幾ら若い格好をしたって、歩き方や、体型、そして髪質で、決して若くないことを知ってしまう。ある時はバス停、ある時は電車で。別に幾つになってもお洒落をする事は素敵だ。でも年相応の美しさがあると思うのだ。若くないのに、若い子の真似をしても、シミシワはその老いを目立たせる。若い子と同じミニスカートとか、あたしは下品だと感じてしまう。

  同じ歳を重ねておばあさんになるのなら、あたしはヘレン・ミレンみたいな女性になりたい。

  だから最近ずっと老いる事を考えている。ファッションも段階を経て変えていくべきだ、と。何よりやっぱりあたしはそんな風にイタくなりたくない、と。そういや梨花も次の10年を想像しろって言ってたし。

  とはいえ見本の雑誌を選ぶのにはかなり苦労した。モードっぽいもので色々読んだけど何か違う。多分、若い子の格好をそのまましてる人達も、きっと自分に合った見本がないんだ。だって、雑誌をめくれば、天海祐希とか、篠原涼子とか、美人ばかり。年相応の見た目の人はいない。美人が着てるから良く見えるんじゃないの?ってあたしも不安になる。

  そう思ってカジュアル誌のストリート写真とか見ると、怖くなる。失礼だけど、お洒落しててもやっぱり年齢を感じるし、そしてあたしもこうなるのかなぁって。

  去年衝撃を受けた事があって、仕事で自分はもう若くないと感じさせられた。そして、いつかはBBAって呼ばれる日が来るんだと恐怖した。そんな風に呼ばれたら立ち直れない。でも、BBAをBBAと言ってるのは他でもない、将来的にBBAになる女の子達だったりする。多分彼女達も、ああはなりたくないって思ってる。あたしもいつかそう思われるんだろうか。怖い。

  逆になりたい女性だっているはずだ。そういう人は仕事でも美しさでも輝いているのだと思う。

  色々な雑誌を読んでいくうちに、少し感動したものがあった。確かit loveって雑誌で、アラサーに差し掛かった女の戸惑いを包むような雑誌だと思えた。Amazonでは辛口評価で、確かにモデルが若いんだけど。ありきたりと言われようと。

  だって20代の可愛いって感覚で服を選んでると、もう着られないようなものばかり選んでしまうんだもの。でも雑誌には、可愛いものの選び方や着方を載せてくれていた。そっか、可愛いのを諦めなくて良いんだって思えた。取り入れるアイテムで中和したりすれば良いんだ。

  親切だと思ったのは、雑誌に一言もBBAと書かれていない事だ。いや、書かれてる方がおかしいし、そんな事書かれてたら誰も買わないとは思うけど。老いに優しいのは老いた女性と、老いかけてる女性だけだ。男は多分すぐ、いとも簡単にそういう単語を口に出来るんだと思うと怖くて仕方ない。どんなに努力しても、ブスにはブスと容赦なく浴びせる。女がどれだけスキンケアや化粧に時間かけてるかも知らない癖に。

  いつか浴びせさせられる銃弾を考えたらもうBBAと呼ばれている方が耐性がつくかもしれないなんてあたしは考えている。

  それ以外だとglitter、gina、lipsなんかを読んだ。lipsは現実を見させてくれる良い雑誌だ。アラサーにはアラサーの着こなしがあると言ってくれるし、体型カバーのコツなんかもある。モデルも外人ばかりじゃないからイメージわくし、モデルもリアルだ。リアルで怖いけど、実用的な雑誌だと思える。最後に薬用石鹸みたいなタイトルの、大人museを読んだ。この雑誌はすごい。高級感ありすぎて、上の年齢に見えるけど、多分30代ターゲットだと思う。着こなしもシンプルでこれなら真似しやすい。余計なテキストも少なく、レイアウトもシンプルで見やすくて、めくるだけで大人になれそうな雑誌だ。そして、これだけの雑誌を読んだからなのか、museのせいなのか、だんだんこういうファッションが好きになりつつある。英語の学び方とかと同じでひたすら見まくったから好きになってきたんだろうか。

  昔は白シャツとかふんわりとかスカートとか抵抗あって、いつも黒T、ダメージ、ジーンズ、スタッズ!みたいな服ばかりだったのに。だんだん可愛いとか着てみたいと思い始めてるのは大きな進歩だ。お洒落はもうシンプルで良いんだ。


Gina (ジーナ) 2014年 07月号 [雑誌]

Gina (ジーナ) 2014年 07月号 [雑誌]

Lips (リップス) 2014年 05月号 [雑誌]

Lips (リップス) 2014年 05月号 [雑誌]

otona MUSE (オトナ ミューズ) 2014年 07月号 [雑誌]

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