廃園跡地

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アメリカンサイコ


  アメリカンサイコを見た。この映画マトモな奴が秘書しかいない…。以下ネタバレ








  荒木飛呂彦の世界に出てくる狂ったキャラクターによく似ている。多分こういう映画を参考にしているんだろう。主人公は正に吉良吉影。演技が上手い。いつ爆発するか一触即発みたいな演技。この主人公ストレスたまりすぎで怖い。

NY?の上流階級の人間で、性格が悪い。女を馬鹿にし過ぎてる。いやこういう人間の所に集まる金にしか関心なさそうな女が下品なだけだ。少し話を聞くだけで人を不愉快にさせる才能がある。そして時々見せる品のなさ。主人公の本性。なんせ3Pしながら自分の筋肉ばかり鏡で見ている筋金入りの変態ナルシストだ。


同僚は友達は自分がいかにすごい人間か、金があるか、自慢し合って、お互いの名前も録に覚えていない。主人公は自分より上の人間に嫉妬し、嫉妬にかられたか相手を殺してしまう。こんな殺人が行われているのに、誰も関心を持たず、誰も気づかない。そんな中で主人公は殺人の欲望、衝動を抑えきれなくなってゆく。

見ているうちに主人公がどんどんジム・キャリーに見えてきたw
ジム・キャリー好きなのにw

作中で殺害された人物から考えると殺害シーンや残虐なシーンは少ない。しかしちょっとしたシーンに主人公の狂気を感じさせる。

ラストはちょっと分かりづらかったけど、実際殺人が行われておらず、主人公の妄想であったのか、それとも殺されたポールの事なんて誰も気づておらず、主人公が完全犯罪を成し遂げたのか。

どの道主人公が狂った事だけは定かだ。物欲や拝金主義、狂った街や連中にいて、本人も狂っていく。いや、狂った世界で狂う方が寧ろ健全か。狂った世界に順応してる奴らの方が余程狂っている。


狂う人間を描いた面白い作品だった

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