海の上のピアニスト
あたしが観る映画は大抵アクション、ホラー、サスペンス、コメディだ。泣くことはカタルシスになると言うので、たまには感動系を観ようと思い、映画を借りてきた。
海の上のピアニスト。観たいってわけでもないんだけど、有名なので。ネタバレ有り。
観たら泣いてしまったのだけど、うーん。感動したわけじゃないぞ。悲しいから。悲しい話じゃないですか。
映像的には幻想的なんだけど、あんな大きな船が嵐であんなに揺れるんだろーか。ピアノが滑るシーンは幻想的なんだけど、あの照明が落ちたりとかどう考えても事故。あと周りの机は滑らないっていう不思議。そして廃船の中で生活って。飯はどうした。服は新品…コイツ…もう死んでるんじゃね?そういう事考えてしまいました。
ピアノの才能ありまくるけど、船で育てられ、船を降りられないピアニストの話。変わった人で、才能ある人ってああいう感じあるよね。才能あって、感受性も豊かなのに、どこか臆病で皮肉を言ったり。曲はすごく良かった。
このピアニストの人…何処かで観たことある…って思ったらあのパルプ・フィクションのパンプキンじゃないっすか。監督はニュー・シネマ・パラダイスの人なのね…。
このピアニストの人が船を降りられない理由はすごくわかった。でも死ぬことが終わりであるなら、終わりがないなんてことはない。与えられた鍵盤が永遠なら永遠の中で可能性を試せば良いし。船ですごしたらこんなことを思うのだろうか。終わりがないってのは、ハッとした。都会には終わりがない、かぁ。区切りはつけられると思うのだけど。
これは無理矢理にでも船を降ろして、最後に2人でセッションするとかそういうラストにしたら良かったのになぁ。後味が悪いわけではないけど、全然ハッピーじゃねぇ。感動でもない。悲しい話ですやん。catch me if you canに通じるショボくれ感のある話だなぁ。
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