廃園跡地

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超高速!参勤交代


  超高速!参勤交代を観てきた!以下ネタバレ有り?











  超高速!参勤交代は、タイトルを知った時絶対観ようと心に決めてた映画だ。こんなに心踊るタイトルはない。邦画はほとんど見ない。薄ら寒い純愛とか高校生の映画ばかりだ。それらは観ない。サスペンスとかホラーとか、あとコメディは観る。三谷幸喜的なコメディかと思って楽しみに観に行った。

  主演は佐々木蔵之介。江戸時代の参勤交代がテーマ。参勤交代と言うと、日本史の江戸時代には必ず出てくる言葉だ。出てはくるけど、具体的にどんなものかは、江戸に妻子を住ませ人質とし、年一で江戸まで大名行列を組んで来なければならないイベントで、各大名の財力を削り、謀反を企てぬ様にした事位しか知らない。

  冒頭から結構真面目そうで、地味な映画だなぁと思った。やっぱり当時の武士は参勤交代だりーなと思っていた様である。福島の貧乏藩が主役で、8日かけて江戸へ出向き、帰ったばかりに突然江戸から5日で参勤せよと命が出た。さもなくば、藩がお取り潰しになり、命も危ないとか。理由は、福島の藩が金山を隠しているというデマだった。佐々木蔵之介は迷った挙句、雲隠段蔵という手練れの忍びの手伝いもあり、参勤する事に。

  出発日、西村雅彦の案で、重いからと武士の刀はタケミツに。五人程度で走り、各里のチェックポイントでは人を雇い行列だけを作り、道をショートカットして山を登る計画だ。金がないので宿もとれない。

  かくして、福島の参勤交代は出発。初っ端からみんな掛け声で走る。なんて原始的!どんなアイディアで参勤交代するのかと思いや!第一のチェックポイントでは50人を雇うつもりが半分以下に。西村雅彦の策で、同じ場所をまた通るという奇策で乗り越えるのだけど、これには笑った。その他刺客に襲われ、抜いた刀がタケミツだったり。時には正面から伊達政宗の参勤交代が来て、大名行列が終わるまでは動けないルールなのだけど、驚く秘策で乗り切る。人の良い佐々木蔵之介の情で助けられたシーンもあった。なんだかんだと幕府の悪徳陣内孝則の邪魔をかわり江戸まで走って来る。疾走感はないけど、最後の最後まで諦めないのがとても良かった。

  江戸に着けば、時代劇らしい殺陣の数々。しっちゃかめっちゃかになった末やっと幕府まで辿り着き、やはり時代劇はこうでなくちゃのハッピーエンド。佐々木蔵之介の演技が良かった。

  これだけ面白い映画なのに、不満な所はダラダラしたラストでなかなかピシッと終わらなかった所だ。時代劇はハッピーエンドになったら割とさくっと終わるものなので。あー時代劇って良いなぁ。勧善懲悪、涙あり、アクションあり、そしてハッピーエンド。このコンテンツなら輸出できる素晴らしさ。最後だけ残念だったけど面白かった。

超高速!参勤交代 (らくらく本)

超高速!参勤交代 (らくらく本)