廃園跡地

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母親の足を引っ張るもの

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  ベビーシッターに子どもを預けて殺されてしまった事件があった。その当初面識がなかったり、良く知らない人間に子どもを預けるとは何事か、と母親が叩かれた。一理はあるが、これはベビーシッターに子どもが殺されて、親がいけないんだという単なる問題にしてはいけない。これは社会問題なのだ。

  女性の社会進出をとか男女雇用機会均等法だとかなんだとか言う割には、母親が働きにくい社会であるらしい。あたしはまだ親ではないのでわからないけど。うちの会社はブラックなので育休の長期なんてものはない。三日程度貰えるらしいが。

  最近はイクメンだなんだと、父親がやっと育児に参加し始めたけど、父親が育休をとるにもとりづらい。母親が働こうにもやはり面倒見る人が必要で、そうなると保育園って事になるが、今や保育園は妊娠してから予約する程。介護施設と同じ様な状況だ。また保育園では預かってくれる時間に限度もあるから勿論残業なんて出来ない。仕事を人に引き継いで定時で帰る。働けても肩身の狭い思いをする。知らぬ間に職場で不満をためられる。きっとあたしが引き継がれる人でも、親でなければそう思うだろう。

  子どもの世話は間違いなく大変らしく、夜泣きは勿論、兎に角熱を出すらしいのだ。

  産業革命のイギリスでは、子どもすら労働者だった。働き手だった。今はそんな事が有り得ないけど、本当は子どもは国の宝なハズだ。ただでさえ人口が減少していて、消費人口も、労働人口も減少しているのに。企業も本来なら働く女性を推奨して、働き易い環境にするべきだ。その子どもは将来、消費者になるのだから。森を戻す為に木を植えなければ、投資していかなければ、衰退する一方だ。力を持つ企業の責務だ。

  人口が減るなら、移民を受け入れればいいじゃない、なんて考えには反対だ。治安は悪くなるし、その移民が更に移民を呼んだら、日本は日本でなくなる。アメリカの様に多民族国家を目指すなら別だが。そんな事より、女性が働き易くなる為に待機児童を解消せよ。とは言え、子育てというのは金儲けにはならない。採算が合わない。その利益が出るのはうんと先の話だし、保育士を増やした所で質が落ちれば意味はない。本当は国が社会保障費を使って、公務員にしてしまってやるのが1番良いのか、いやそれよりも育児経験者を役立てた方が良いだろう。その為の補助金は惜しまずに。

 

  母親への風当たりは強く、世間は固定されたイメージしか持っていない。母親は良い親でなくてはならぬ。それは勿論そうだ。1人の人間を育てるのだから。でも1人で子育てをするプレッシャーやストレスは相当だろう。母親だって人間だ。弱音を吐いても怒っても良いと思う。子どもに見せなければ。でもきっと話せる人もそんなにいないのだろう。本当はやはり、自分の親が子育てを手伝ってくれるのが1番楽なのかなとも思う。あたしはそうする予定だ。子どもに手をあげる状況にだけはしなくないし、それだけは避けたい。


  育児は誰にも褒められない孤独な闘いだ。だから褒めてあげよう。感謝されるのなんて嵐が過ぎ去ったずっと先なのだから。

  そして今のお母さん達に言いたい事がある。今は女性が働き易くなるよう頑張ってる女性がたくさんいると思う。そして子育てしてるお母さん達も大変だと思う。それは誇れる事だ。誰もが出来る事ではない。しかし、ベビーカーで電車に突っ込んで、ぺちゃくちゃ喋り、道を陣取り、スマホを弄り、子どもを注意しない母親、てめーらはダメだ。やっぱり母親っていうイメージが物凄く悪くなる。その行動は。TPOを弁えて、公共の場はマナーを守ろう。頑張ってるお母さん達の足を引っ張らない様に。兎に角母親のイメージが悪いうちは、おっさんどももなかなか耳を貸さないだろう。