廃園跡地

言いたい事を言いたいまま!

家族は一日で出来ない


  上の子はしょせん試作品でしかないというのを読んだ。確かに長女長男ってそうだよね。あたしも長女なので良くわかる。

  兄弟の面倒をみさせられたり、進学に関しても実験台のよう。禁止されてた事は兄弟と同時にOKになったり。増田は終いには吐き気をもよおしたりするほど、精神的に追い詰められてしまったようだ。

  気持ちは良くわかるし、生まれた順番で性格も決まった形になってしまうんじゃないかと思う程だ。あたしは期待はされてなかったけど、弟は期待されて育ち、あたしは何もさせて貰えなかった。あたしには出来ないと否定され、挑戦させてもらえなかった。何も出来ない自分、無力感が酷くて、中学生でほぼ引きこもっていたし、この苦しみをどうしようもなかった。弟は後に期待が辛かったと語っていた。

  彼氏の家はお姉さんと弟がグレてしまい、中間の彼氏は、自分だけはしっかりしないとと必死に良い子を演じてきたようだ。あたしも家が厳しかったので、親には逆らわなかった。良い子かどうかは分からないけど、言いつけを破る事は出来なかった。言われた通りに生きてきた。何かに挑戦する事もしなかった。


  こうして見ると、長女長男が縛られて生きているのはよくわかるのだけど、実際は次男次女が縛られるケースもあって、結局真面目に親のいう事を聞いてしまう子どもが辛い思いをしてるんじゃないかと思う。例えば長男長女であれグレてしまう人もいて、そうすると次の子どもにシワ寄せがいく。そう、親のいう事を突っぱねたり、出来ない子が被害に遭うのだ。

  どういう条件でそうなるかは分からないけど、親が子に親のいう事を聞いて、良い子の時だけ褒めれば、子どもは親のいう事を聞いて育つ。しかしそれは、親が楽をしてて、良い子のお前しか受け入れないよってサインになる。悪い子の自分はいけないんだと、子どもは言いなりになる。子どもがどの時点で自立して、親から離れるのか、それは友達って世界が出来て離れられる様になってからなのか、分からないけど、そういうのがないまま、親の呪縛が強いまま大人になると、反抗期なく大人になると、親と子の境界線は曖昧なまま、依存的な子どもになってしまう。自立したくとも、親は道徳心で子どもを縛ろうとする。親を捨てるのは何事か、と。

  これはあたしの持論だけど、親は産みたくて子どもを産んだわけで、子どもが親の面倒を見る義理はない。冷たいと言われようと、親は子どもを育てるのが義務で、産んだ以上は育てないといけない。育ててくれた恩はあれど、飼い殺しにされる位なら、親を大切にする義理はないと思う。でなければ、あたしという人間は、一生縛られて生きなければならなくなるし、それは生きてるとは言えないと思うのだ。親の道具になる為に生まれたわけではない。

  子どもを産み育てる事がどんなに大変か、形ではわかってる。形だけでも大変で、四六時中一緒にいて、色んなしがらみがあって、思うように育てられなかったのも分かる。でもだからと言って、子どもが犠牲になって良いなんて事は許されない。あたしはずっとそう思ってる。子どもが犠牲にならなくて良いようにして欲しかった。親だって人間で万能ではない。だからきっといつか子どもを産むまでは、こう思って生きていると思うのだ。それはそれで良いと思うし、子どもを持って変われたならそれはそれで良い。でもいつか産まれた子どもには、同じ思いをさせずに済むようにしようとも固く決めている。


親からの呪縛を解く

  親が絶対という道徳心が強い。それはそれで親を大切に出来れば良いけど、子どもが犠牲になって育った以上、そんな道徳は捨てれば良い。素晴らしい親子関係あっての道徳だ。

  さてでは親の呪縛を解くにはどうしたら良いのか?方法としては、良い子を辞める。誰に対しても規律を持ち、親切に接して、良い子を演じてきたかもしれないけど、それはもう辞めよう。人間なんだから、たまにワガママを言う事もある。過度に自分を追い込む事は自分を壊してしまう事だ。自分を大切にしよう。自分は自分、ボーダーラインをもうける。他人に優しくするのと同じ様に自分にも優しくしてあげよう。キツイと思う事は避ける。今までたくさん我慢してきたのだから、もういいでしょ?自分の人生を歩もう。

方法2.本当の事を伝える。親に本音をぶちまけよう。でもあまりオススメ出来ない。それを親は多分理解出来ないし、自分の子育てが間違っていたと認めたくはないからだ。でももう離れて暮らして、二度と会わないと決心を固めた人ならば伝えても良いと思う。親に反抗するステップを踏む事で、親から解放される事もある。あたしは親に、間違った子育てをした事を責めたことがある。親は当然泣いて謝っていた。

方法3.家を出る。これが1番確実だ。良い子を辞めるというのは難しい。一緒に暮らせば嫌でも縛られる。出られるならばさっさと出てしまおう。1人暮らしするなら、だいたい60万ほどあれば難無く進む。保証人が必要なので、その場合は保証会社に頼む事も出来る。あたしの場合は30万しかなかったけど、1人暮らし出来た。敷金礼金でほぼ消えて、家具はクレジットのリボで揃えた。でもリボは借金になるので、今コツコツ返済してる。


  1番確実なのは、家を出て距離をとること。そして自分らしい自分の生活を始めよう。1からスタートだ。そこでは何をしても良い。制限させる事はない。とても楽しいよ。そして、ゆっくり家族とどうするか考えれば良いと思う。あたしは絶縁するつもりだったけど、話し合って分かり合えた。今では適切な距離で上手くいっている。

  話し合って分かり合えそうな相手なら、やんわり話せば良い。分かり合えそうな相手でなければ、絶縁するなり、たまに帰って付かず離れずの距離をとるのも良い。離れる事は1番大事だ。まず自分の身を守ろう。

最後に

  親は何故毒親になってしまうのか。うちのパターンは、父親が忙しく母親が寂しかった事にあるのだと思う。父親に相手にされない母親は、子どもの事にアレコレと口を出して縛ろうとする。特にうちは専業主婦だったし、趣味のない親だったから余計だった。きっと寂しかったのだろう。もし心に余裕が出来た時、下記の本を読んで、どうしてこうなったのか考える事もまた良いと思う。家族は一日で家族にはならない。父と母は元は他人であったし、子どもは2人から産まれたとは言え、別の人格だ。別の人格である以上血は繋がろうと他人なのだから、他人で暮らすには衝突が起きる。バラバラになりかけてもぶつかって、そして時間がたてば、以前より良い家族にいつかはなれる。お互いが理解しようと努力し合えば。家族だろうと努力なしには成り立たない。家族ですら一日で出来ない。母親の過干渉にうつ病も発症し、最後は親と口論して家を出たけど、今は普通に仲良くなってるあたしの考えだ。


毒になる親 一生苦しむ子供 (講談社プラスアルファ文庫)

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